「マイステレオマン」というブログで知った本。初読みの作家で、青春小説かなと思ったら本格ミステリだった。推理小説は「掟上今日子の備忘録」以来だけど、面白過ぎて一気に読んだ。同級生殺害の容疑で逮捕された女子中学生。自分が殺したと自白するものの、動機については黙秘。閉ざされた動機を追いながら、事件の真相に迫る物語。この本の返却という、明日の外出理由ができて嬉しい。
ここからネタバレ
二転三転が面白い。まさか長谷川翼が犯人とは。そして春日井が心中の体で先に死のうとしていたことに泣ける。死ぬのがこわいから仕方なく生きることにしたっていうのに共感。生きづらさはあるけど、生きてれば楽しいこともあるし、何より死ぬのは怖いから死にたくない。芸能人の相次いだ自殺にはほんの少し揺らいだけど。