190p.
2022.2.19-3.5/15days.
タイトル借りの初読み作家。オムニバス形式で、しっかり最後に繋がるのが嬉しい。全編恋愛物で、不倫、彼氏のDV等それだけ見れば重そうだけど、ドロドロさとは無縁。自分は片思いしか恋愛経験がなく、男性である事もあって、それぞれの主人公に感情移入や共感は出来なかったけど、最後の話だけは別。むしろ、他の短編は最後のためにあるといっても過言じゃないくらい、最終話が好き。
・わたしの左腕のなかには十七のちいさな冊子があり、まぶしさに閉じそうなまぶたのなかでわたしは、なるべく、慎重に、この冊子を手にとり、自分の部屋へともって帰ってくれそうなひとをさがしている。p.167ℓ12
・コーヒーに睡眠薬を入れたらどうなる、眠くなるのか、目が覚めるのかp.184ℓ4